紀行と奇行の寄稿

どこか行ったり、誰かと会ったら更新していきます。ぼくの紀行録やだれか奇行してる人を記録しては記事を書いていきます。

保全について苦悩してた

動物の時間で見る

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動物ってじっくり見るのが大事で、そうやって「彼らの生きる時間とシンクロしてこそ楽しめる」ってなにかで見ました。ぼくらと動物は言語も違えば体の大きさ、生きてきた環境も大きく異なります。しかし、平等なのは「時間」があると思います。ぼくらと彼らに流れてる時間は同じです。ただ、「使い方」が違います。なので、これを合わせられれば動物を観察するのが楽しくなるかと思います。大変かもしれませんが、自分の中の時計の針を少しずらすだけでいいんです。そう思うと、簡単に思いませんか?

人間としての目線と生態系の目線

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しかし、生態系となると少し難しいかもしれません。僕たちの寿命と比べる対象が一気に大きくなります。例えば、草花や昆虫はぼくらと比べて短命だし、樹木やゾウなどの大きな動物になると寿命も僕らよりも大きく、または同じくらいになります。自然界では寿命に関わらず生き物は同所に混在していて、○○を「守る」と焦点を当ててしまうと他が疎かになるor被害に遭うことは想像に難くないかと思います(短く言うと、マングースや野猫とかですかね)。

そうなると、○○にダメージを与えてしまって●●を増やしたのか、言い換えると何に「影響」を与えたのかを確認する必要が「保全」を仕事にする、確実に行う上での基盤になるかと思います。これに関してはなかなか混沌としているかと思いますので、まずは「妥協点」を明確にして行う必要があるかと思います。あー、難しい。

環境保全の難しさ=リターンとリアクションがない

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また、環境を回復させることはとても時間がかかります。上にあるように、寿命が大きい動物の一生は人では確認できませんし、、荒れた環境を戻してそれからの変遷を見守れない、生物は絶滅したら「終わり」ということなど色々あります。絶滅に関しては「覆水盆に返らず」という諺が当てはまるかと思います。間違ったら一巻の終わりです。

そんで、最初の2つは1人称で語るには生態系は雄大なもので、人生では語りつくせない...なんて文学的な表現を使わせていただきます(笑)でも、そのようなイメージを持ってもらえればいいと思います。

環境のバランスを長続きさせることを目標にすると、行うことはですね...「改善」⇔「確認」⇔「放置」でしょうかね。改善をして確認してあとは放置してヒトの跡を消して離れることが考えられます。人が関わり続けてしまうと、環境維持に人手がなければ成り立ちませんので、どこかで離れ、関わらない選択をするのが大切かと思います。『もののけ姫』も最後はアシタカとサンは分かれますが、そんな感じです。

 

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なので、人や1人の人間が行えることには限りがありますので、そこを分かったうえで何ができるのか、何ができないのかを把握して動くのがいいと思っています。職場などで「適材適所」が求められるように、生態系においては人間の「適材適所」を考えなければなりません。出来ないことを求められても鬱になるだけだし、苦手なことをさせられても効率が悪くなる一方で資源の無駄遣いにしかならないので生き方や振る舞いというものの正解を出すのは難しいものですね。

こんな感じで、生態系の保全というものは難点が多いと大学を通じて思いました。動物の捕獲や繁殖抑制、生態調査や環境評価などを行いましたが、正解は出ません。数学者も過去に出た予測を解くのに数世代のような長い時間がかかったように、壁のラクガキが千年かかって文化財になったように、この問題も長い時間がかからないと答えや解答が出ないのかもしれませんね。